グリーンパーク知恵袋いろいろな病気

モルモット 症例報告

3歳男の子のモルモットちゃん

「脇ににできものがある」

という主訴で来院しました。

6日前に発見したとのことで

急激に大きくなっているため手術を行いました。

ここから出来物の写真になりますので苦手方は閲覧を控えてください。

(手術部位の毛を刈りし、腫瘍を露出させている途中)

ホルマリンに漬け検査センターへ

結果は「脂肪肉腫」という悪性の腫瘍でした。

全て取り切れていて、術後の経過観察時でも傷口に問題はありませんでした。

モルモットちゃんの場合当院では「皮内縫合」という特殊な縫い方をします。

この縫い方は外側に糸が出ないため万が一モルモットちゃんが傷口を舐めてしまっても、それによって糸が切れる可能性は非常に低くなります。

また、抜糸も必要ありません。

症例報告 ウサギ 子宮腫瘤

うさぎのネザーランドドワーフ 7歳 未避妊メス

息切れがするという主訴で来院されました。

レントゲンを撮影したところ、おなかの中に異常な構造物が存在しました。

また、触診でも、ゴツゴツと硬いものがおなかの中に触れたため、

腹腔内に腫瘍があることを疑い試験開腹を行ないました。

結果「子宮平滑筋肉腫」という悪性の腫瘍でした。

ここからは手術画像です、苦手な方は閲覧を控えるようにお願い致します。

子宮の腫瘍は加齢とともに増加することが多く、6歳で発生率が80%に

なるという報告もあります。

避妊手術をすることでそのような病気に罹患するリスクは避けることができます。

もちろん、全身麻酔での手術となりますので、うさぎさんにとってリスクはありますが、

今後長生きしてもらうためにも避妊手術は大切な事だと思います。

手術は成功し、無事退院となりました。

その後の病理検査で子宮平滑筋肉腫と診断されました。

抜糸も終了し元気に過ごしています。

症例報告、耳の出来物

1歳ミニチュアダックスフンドの去勢オス

右耳の入口に出来物があるという事で来院されました。

結論から述べますと「皮膚組織球腫」という良性の腫瘍でした。

主に3歳未満の若齢での発症が多く、耳や口の周りに出来ることが多いです。

逆に高齢での発症は四肢に発生することが多くなります。

良く発生する犬種としては

ダックスフンド(今回の症例ですね)、ボクサー、コッカースパニエル、ブルテリア、シャーペイ

が多いとされています。

ワンちゃんの出来物としては良くみかけるもので

数カ月で自然と小さくなって行くことが多いです。

かゆみ等の症状はありませんでしたが、経過観察を提案しましたが、今回は飼い主様が不安とのことでオペとなりました。

手術は無事成功し、その日の退院となりました。

その後の病理検査で皮膚組織球腫と診断されました。

一週間後の傷口の検査でも問題ありませんでした。

関連リンク

https://www.fpc-pet.co.jp/dog/disease/127

症例報告 犬の誤食(異嗜・異食症)

誤食歴が有り無し関係なく、誤食をしてしまった子の飼い主様は来院時に皆こうおっしゃいます。

「うちの子は誤食しません」「気をつけて見ていたので食べていません」

まさかそんな事をするとは思わなかった…、注意していたはずなのに一瞬の隙に…

『異嗜・異食症』は、ペット自身に罪はありません。

人間にとっては問題行動ですが、動物たちにとっては正常な行動であることが多いからです。

つまり、誤食を防ぐには飼い主様の努力が不可欠です。

今回はそんな誤食の症例のご紹介です。

キャバリア 3歳 去勢雄

明け方から何度も嘔吐して丸一日食欲がないとのことでご来院されました。

この子は過去に何度もコーヒーの粉や人間の薬などの誤食歴があるため、誤食による異物の消化管閉塞を疑い、造影剤によるレントゲン検査を行いました。

その結果、胃からの排出遅延と十二指腸での閉塞が示唆されました。

異物による閉塞は、放置すると腸管の壊死などにより命に関わるため、試験開腹を実施しました。

ここからは手術画像となるため、苦手な方は閲覧を控えるようにお願いいたします。

丁寧に触診していきます。胃内には何もありませんでした。

小腸内に異物がありました。

腸管を部分切開し異物を摘出していきます。

異物は松ぼっくりのようでした。どうやら前日に井の頭公園を散歩した時に食べてしまったようです。

この子は無事に元気に退院しました!

誤食癖がある子は、“注意する”だけでは食べてしまうことがよくあります。

物理的に誤食しないための対策をしてください。

それは単純で

①口に入る可能性のある物を無くす

②口輪を付ける

の2種類があります。

①は家の中の床はもちろん、後ろ足で立ったりジャンプしたり届く範囲全てです。

例外はありません。外しておいた自分の首輪を食べる子もいます。

少しメルヘンチックですが、同居の猫ちゃんにお菓子を落としてもらうという共謀を働く子もいました。

片付けるのが難しければ、留守中や目を離す時、サークルやケージにいてもらうのが安全です。

②は散歩などの外出時に、予期せぬ誤食を防ぐためです。食べようとしたらリードを引っ張ればいいと思われるのであれば、食べてはいけないものを食べてしまう可能性があります。

水だけ飲めるアヒル口の可愛い口輪も出ていますから、ぜひ使ってください。

誤食をする子はそれが採食という本能の一貫であり、悪い事だと認識していないため、叱るのは効果的ではありません(イタズラとは行動原理が異なります)。

行動学的に別に原因があったり、実は内科疾患を抱えていたりする事もあるため、誤食癖を治療するには広い視野が必要になります。

避妊手術のすすめ

犬猫の避妊は浸透してきてはいるものの、避妊を選択されない飼い主様も中にはいらっしゃいます。

手術を受けさせるのが可哀想、麻酔が怖い、自然のままでいさせたい、それぞれお考えがあると思います。

それでも、声を大にして言わせてください。

避妊手術は絶対にやるべきです!(子どもを産ませないなら)

なぜなら、避妊することで防げる病気は、命にかかわるレベルのものが多いからです。

しないで得られるメリットより、しないで被るデメリットの方が遥かに多いからです。

これは、未避妊の10歳の小型犬の症例です。

乳腺のしこりが気になり、受診されました。

詳しく調べたところ、お腹の何ヵ所にも発生していることが分かりました。

これは、手術前に切除範囲を決めるためにマークした時の写真です。

手術後数日経過した術創です。乳腺を含む皮膚の切除が広範囲に及ぶため、傷も大きくなります。

合わせて行った避妊手術では、子宮に水がパンパンに溜まる子宮水腫が見つかり、卵巣子宮全摘出になりました(通常の避妊手術であれば卵巣のみの摘出です)。

病理組織検査の結果、乳腺のしこりは良性腫瘍でしたが、もし悪性だった場合既に肺などに転移している可能性もあり、余命はかなり短いものになってしまいます。

避妊手術で皮膚を切る範囲はせいぜい数センチです。麻酔をかける時間も1時間ちょっとです。

その子の事を思って…と避妊をしない道を選んでも、かえって大変な手術をすることになったり、手遅れの場合そのまま亡くなってしまうことさえあります。

ペットの将来を決められるのは、結局のところ飼い主様の選択です。

どうか後悔することの無いよう、正しい知識に基づいて、より良い犬生、猫生になるよう判断いただければと思います。

腫瘍等の切除

ワンちゃんネコちゃんウサギさんのイボやできものにお悩みではないでしょうか?

早期発見、早期治療が1番ですが手術で取るのは可哀想…まだ小さいし様子を見よう

という方も多いのではないでしょうか?

最初は小さくても、一緒に暮らしているとなかなか大きさの変化を感じず、気づいたときにはかなりの大きさになってしまう例が多いです。

また小さくても、悪性のものであれば急速に全身に転移してしまうことがあります。

大きくなってからの手術は、手術リスク自体も上がってしまいます。

大きくなりすぎて困っているのであれば一度当院にご相談ください。

他院では無理だと言われた症例でも手術出来るかもしれません。

ゴールデンレトリバーの脇腹にあった1.2キロの腫瘍です

ウサギの不正咬合(臼歯)


ウサギの歯は何本あるか知っていますか?

正解は、28本(切歯:前歯6本、臼歯:奥歯22本)!

この28本の歯はすべて伸び続ける歯(常生歯)になります。


今回は臼歯(奥歯)の不正咬合についてご説明します。

切歯、臼歯ともに正常ならば上下の歯をすり合わせる動きにより伸びた歯は削れていき、正しい状態で維持されます。

しかしいろいろな原因により、うまく上下の歯が削れないと不正咬合になります。

原因は、ウサギの小型化、栄養的な問題、遺伝などもあるのですが、

最も重要な原因は不適切な食餌(牧草を食べない、牧草の量が少ない)です!

不正咬合になると、伸びた歯が尖ることで舌や頬の粘膜を傷つけたり、食餌をとれなくなってしまいます。食欲低下の他の症状としては口をくちゃくちゃする、口を気にする動作をする、よだれが増えるなどもあります。

伸びすぎてしまった歯は自然に治ることはないので、切る、削るなどの治療が必要になります。

切歯(前歯)の不正咬合の場合は無麻酔でも処置できますが、臼歯の不正咬合の処置は基本的には麻酔が必要になり、またある程度経験がないとできない処置でもあります。


当院ではウサギの不正咬合の処置を行っていますので、気になる方はご相談ください。

また普段の診察の際にも口腔内(奥歯)のチェックを行っていますのでお申し付けください。


↓伸びすぎた臼歯が尖り、下の粘膜に刺さっているようす(当院で撮影)

➀前から見ると、歯が尖って鋭くなり
舌の粘膜にあたっているのがわかります
②舌の粘膜が切れているのが見えます。

うさぎの毛球症

胃の中に毛玉(毛球)ができることで胃腸の動きが悪くなる病気です。
うさぎではよく起こる病気ですが、治療が遅れると命に関わることもあります。
症状としては、食欲不振、うんちが小さくなる、少なくなるなどがあります。
このような症状が出たらすぐに病院に連れてきてください。

異物摂取(誤飲)

焼き鳥の串、ボール、糸などを飲み込み胃や腸の途中でつまったり、刺さって炎症を起こすことがあります。
頻繁に吐く、食欲不振、下痢もしくは便秘の症状に注意してください。

膀胱結石・尿道結石

膀胱の中や尿道に石ができる病気です。
トイレに何度も行く、尿が出ない、尿が赤いなどの症状が出ます。
治療には食事療法、内科療法、外科手術があります。