昨日散歩の後に嘔吐を7‐8回した、食欲がないとの事で来院しました。
造影検査をしたところ消化管の閉塞が見られたため、試験開腹となりました。
写真は手術の画像です。
苦手な方は閲覧を控えてください。この子は腸切開という手術を行いました。


こちらは異物によってパンパンになった腸管の一部です。切開をして異物を取り除き、縫合しました。

腸管の中には植物の種のようなものが入っていました。

この子は手術後1週間ほどで抜糸をして元気になりました。
ちなみにこの飼主さんは誤飲の心当たりは全くありませんでした。
これは私の体感ですが、誤飲をして手術をした子の60%ほどは異物を初めて飲み込んだ時です。
「うちの子はそんなことはしないから大丈夫」と考えるのは危険です。
また、「うんちが出ているから大丈夫」と考えるのも危険です。
この子は吐き続けてから1日はウンチが出ていました。
その後はウンチは出ていませんでしたが
「ご飯を食べていないからうんちが出ない」のか
「胃や腸が詰まってうんちが出したくでも出ない」のか
判断しかねる状態でした。

費用は保険が適応されたため10万円程でした。
ご家庭のワンちゃんネコちゃんが何度も吐き始めた場合はすぐにご相談ください。