本日は散歩中に誤って煙草の吸殻を誤食した症例を紹介いたします。

今回の患者さんは1歳10か月のトイプードルの男の子です。

飼い主様と公園を散歩中に、落ちていたタバコのフィルター部分を咥えてしまい、

気付いて口から取り出そうとしたが間に合わなかった様です、その後すぐ当院にて診察。

今回は催吐処置(吐かせる処置)のために血管からお薬を注射しました。

次の写真は吐き気を催す薬を投与した後に、吐いたものです。

苦手な方は閲覧をお控えください。

処置から5分程で嘔吐、誤食していたタバコの吸い殻も無事出てきました。

その後の処置としては

吐き気止めの注射、水分補給のため皮下輸液(背中に電解質の入った液体を注射)、吐いた後は胃が荒れてしまうので胃の粘膜を守るお薬を処方してお家に帰りました。

タバコに関しては外に捨てる人間が一番悪いのですが、もし誤食してしまうと

吐かせる処置で体力も使い、ストレスもかかり、本人には大きな負担がかかってしまいます。

吐かせられない物を誤食すると手術になったり、最悪の場合は命を落としかねません。

他人事と思わず、飼い主様各位には良きペットライフの為にも注意して頂けると幸いです。