うさぎの強制給餌は、健康管理の一環として必要な場合があり、特に消化不良や食欲不振が見られるときに行われます。
ただし、強制給餌はストレスを与える可能性があるため、慎重に行いましょう。以下に手順を説明します。

必要なもの

• うさぎ用の高栄養フードまたはペレットを粉末状にしたもの、又は強制給餌用の粉末(当院でもご購入いただけます。)

• 水適量(シリンジが詰まらない硬さを目指しましょう)

• シリンジ(25ccのタイプが使いやすい)

• タオル(うさぎの体を包むため)

手順

1. 準備を整える

シリンジに必要な量のフードペーストを用意します。

ペレットの粉末、又は強制給餌用の粉末を適量用意し水と混ぜます。

水が多すぎるとお口からこぼれやすく、硬すぎるとシリンジから押し出せなくなってしまいます。

その後、うさぎが落ち着くように優しく声をかけ、タオルで包むことで動きを制限し、安定させます。

2. シリンジの使い方

うさぎの口の横からシリンジを入れ、少量ずつゆっくりとフードを押し出します。いきなり大量に入れると、窒息の原因になるので注意してください。

3. 飲み込みを確認する

シリンジを少しずつ押して、うさぎが自然に飲み込むのを待ちます。慌てずに、うさぎが落ち着いて飲み込むのを確認しながら進めましょう。

4. 頻度と量

1回に与える量は25~75ml程度で、1日に数回行います。獣医師の指示に従い、必要に応じて回数を調整してください。

5. 給餌後のケア

給餌が終わったらお口の周りを綺麗にしてあげましょう、うさぎを落ち着かせて優しく撫でてあげると、ストレスが軽減されます。

注意事項

• 無理に与えると、うさぎにストレスを与えたり、窒息を引き起こしたりする可能性があるため、ゆっくりと行いましょう。

• うさぎが明らかに嫌がったり、呼吸が荒くなったりした場合は、無理に続けないようにしましょう。

• 強制給餌が長期間続く場合は、獣医師に相談し、根本的な原因を見つけることが大切です。

うさぎの健康状態に応じて、給餌の方法や頻度を獣医師と相談しながら進めることが理想的です。
強制給餌用のやり方が分からない方は院内でレクチャーを受けることも可能ですので、lineもしくはお電話にてお問い合わせください。